家族に秘密で債務整理を進めたければ、任意整理がおすすめ!

この記事で分かること
  1. 任意整理なら家族に秘密で債務整理を進められる
  2. 個人再生・自己破産・特定調停は裁判所とのやり取りがあるため秘密にしづらい
  3. 家族が債務の保証人になっていたり、差押えに遭ったときは家族にバレる可能性大

債務整理することを家族に知られたくない場合は、裁判所が関わらない任意整理をおすすめします。しかし、場合によっては家族にバレてしまう可能性もあるため注意が必要です。

債務整理の中で家族に秘密にしにくい手続きはどれ?

「ギャンブルに手を出してしまって借金がかさんだ」などの場合、債務整理をすることはおろか、借金をしたこと自体を家族に秘密にしておきたいもの。債務整理方法には、家族に内緒で進めやすい手続きと進めにくい手続きがあります。

個人再生・自己破産・特定調停は家族に内緒にしづらい

家族に秘密にしたまま債務整理手続きを進めづらいのは、個人再生・自己破産・特定調停の3つです。

これらの手続きはすべて、裁判所との書類のやり取りが生じます。裁判所に提出する書類がすべて自分で準備できるものであればよいですが、中には家族全員分の給与明細や課税証明書、家計簿などどうしても家族に用意してもらわなければならない書類もあります。また、裁判所から郵便物が突然届くことも珍しくありません。

さらに、当然ながら裁判所の求めに応じて平日に仕事を休んで裁判所に出頭しなければならないこともあります。そうすると、いつもと違う時間に家を出ることになって家族から不審がられ、債務整理が発覚してしまうケースも見受けられます。

これらのことから、個人再生や自己破産、特定調停は家族に債務整理をしていることがバレやすい手続きであると言えるでしょう。

個人再生・自己破産・特定調停とはどんな手続きなのか

では、個人再生・自己破産・特定調停とはそれぞれどのような手続きなのか、簡単に見ていきましょう。個人再生や特定調停は住居や車などの財産を所有したまま借金の整理ができるのに対し、自己破産は家財道具を除いて所有財産を処分しなければならないところに違いがあります。

  • 個人再生とは裁判所を介する民事再生手続きの一種
  • 自己破産とは借金返済が免責される手続き
  • 特定調停とは裁判所の仲裁により返済額の減額交渉を進める手続き

個人再生とは裁判所を介する民事再生手続きの一種

個人再生とは、借金の返済が苦しくなってきた人が、債務総額がおおむね5000万円以下である場合に大幅に借金額を圧縮できる債務整理の方法です。個人再生手続きの中で圧縮してもらった借金額を、原則3年(特別の事情がある場合は5年)で返済できるよう、返済計画を立てることが必要になります。

自己破産とは借金返済が免責される手続き

自己破産とは、借金の返済が不可能になった場合に適用される債務整理方法です。原則として借金を帳消しにしてもらうことができますが、最低限の家財道具をのぞき20万円以上の財産や99万円以上の現金がある場合はすべて換金処分され、債権者への借金返済にあてられます。

特定調停とは裁判所の仲裁により返済額の減額交渉を進める手続き

特定調停とは、借金の返済が難しくなってきたときに裁判所の仲裁のもとで債権者と債務者が借金の減額や返済方法について交渉し、債務者の生活の立て直しを図るための方法です。ただし、調停で合意したことは「債務名義」となり、合意したことが守られなければ強制的に財産を処分させられることに留意しておくことが必要となります。

ワンポイントアドバイス
個人再生・自己破産・特定調停は裁判所と書類をやり取りしたり、裁判所に行ったりする必要があるため、家族に内緒で進めることが難しいと言えます。

秘密で債務整理をしたいなら、任意整理がおすすめ

家族に秘密にしたまま債務整理を進めたければ、任意整理がおすすめです。任意整理であれば裁判所を介さず、債権者と直接借金減額について交渉を進めることができるので、ほかの債務整理方法より比較的簡単な手続きと言えます。

任意整理とは裁判所を介さない簡便な手続き

任意整理とは、債務整理の中で唯一、裁判所を介さずにできる手続きです。任意整理では、現行の利息制限法にのっとって利息の引き直し計算を行って本当の借金額がいくらになるのかを算出します。そして将来の利息分をカットした上で、債権者と交渉を行って返済すべき金額や返済方法を決定し、それに基づいて分割払いの形で借金を返していくことになります。

これらの手続は自分で行うこともできますが、弁護士に依頼をして代行してもらうほうが煩雑な書類作成や債権者との交渉から解放され、スムーズに手続きが進みます。また、家族に秘密で債務整理を進めやすいという観点からも、任意整理のほうが良いと言えます。

任意整理で債務整理を行うとこんなメリットが

任意整理の手続きは弁護士に依頼の上行うことが一般的ですが、弁護士に手続を一任すると以下のようなメリットがあります。それぞれどんなメリットなのか見ていきましょう。

メリット①弁護士に任意整理を依頼した時点で督促がなくなる
メリット②債権者との交渉は弁護士が窓口に
メリット③裁判や調停のために会社を休まなくて済む

メリット①弁護士に任意整理を依頼した時点で督促がなくなる

弁護士と任意整理に関する委託契約を結んだ時点で、債権者からの督促や催促は一切ストップします。これは、弁護士が任意整理を受任したことを知らせる「受任通知」を債権者に送ってくれるためです。この通知を受け取った債権者は債務者と直接やり取りをすることが法律で禁止されていることから、督促や催促が来なくなります。

メリット②債権者との交渉は弁護士が窓口に

債権者は借金に関する交渉のプロです。そのため、借金に関する知識や交渉の経験のない債務者にとっては、交渉を自分に有利に進めることが難しいと言えるでしょう。弁護士に委託すれば、弁護士が相手方と直接交渉してくれるので、自分で交渉をしなくてすみます。

メリット③裁判や調停のために裁判所に行かなくて済む

裁判所を介する手続きであれば、指定された期日に自分で裁判所に出向かなければなりません。そうなると、当然平日に会社を休んでいかなければなりませんが、いつもと違う時間に家を出ることで家族にもバレやすくなります。任意整理であれば、裁判所での手続きは基本的に不要なので、裁判所に出頭する手間が省けるメリットがあります。

任意整理は裁判所を介さない分、裁判所から郵便物が届いて家族に債務整理がバレる心配はありません。弁護士に手続をお願いすれば、日常生活にほとんど支障をきたすことなく債務整理をすすめることができます。

ワンポイントアドバイス
任意整理は裁判所が関わらないため、手続きが比較的簡単で早く終わるケースが多いです。弁護士に手続や交渉ごとを全部おまかせすれば、ラクに債務整理を進められます。

任意整理が家族にバレるケースもあることに注意!

家族に秘密にしたまま借金の整理を進めやすい任意整理ですが、以下のケースに当てはまる場合は、自分が債務整理をしていることを家族に知られてしまう可能性があることに留意しなければなりません。具体的にどのようなケースが該当するのかについて見ていきましょう。

家族が債務の保証人になっている場合

家族が債務の保証人になっている場合は、債務者が借金を返せなくなると、保証人の家族のほうに債権者から返済の請求が来ます。これは、債務者が返済できなくなれば、保証人が代わりに返済する義務を負うためです。よって、家族に請求が来たら、その時点でこのことがきっかけで債務整理をした事実が家族にわかってしまいます。

配偶者が保証人になっている場合は、たとえ離婚したとしても保証人としての保証債務は残ります。そのため、保証人から外れない限り、配偶者は保証人としての支払義務を免れることはできない点に注意が必要です。

貸金業者などの債権者から訴えられた場合

債権者に弁護士から受任通知がいったにもかかわらず、債権者が訴訟を起こしてくるケースもあります。これは、債権者が債務者に対して直接やり取りを行うことは禁止されているものの、法的手段に訴えることは法律上禁止されていないためです。

裁判となると自宅に裁判所からの通知が届いて家族に債務整理をしていることがバレたり、裁判で債権者側が勝てば債務者は給与や所有財産が差し押さえられることにもなります。

債権者はなんとしてでも債権を回収したいもの。そのため、受任通知が届いた後でも、なんとか早期に債権を回収しようとして、このような強硬手段に訴え、債務者を威嚇することがあるのです。

給与や財産を差し押さえられた場合

上記に関連して、貸金業者に勤務先を知られている場合、貸金返済請求訴訟の後に強制執行がなされると貸金業者が債務者の勤務先の給与や自宅にある所有財産を差し押さえてくることがあります。

給与が差し押さえられてしまうと、裁判所から勤務先に差押命令が送られるので、受け取る給与が減ります。そうすると、家に入れられるお金も極端に少なくなるでしょう。また、所有財産を差し押さえられると、自宅に裁判所の執行官がやってきます。それらのことから、家族に知られてしまうことになります。

以上が家族に債務整理の事実を知られうるケースです。これらの事態になってから家族に判明して家族関係が悪化するよりは、家族にできるだけ早い段階で打ち明けて協力を求めるほうが得策ではないでしょうか。

ワンポイントアドバイス
家族に秘密にしたまま進めやすい任意整理でも、場合によっては家族にバレてしまうこともあります。そうなる前に、正直に打ち明けて借金返済に向けて協力を求めるほうが家族関係を良好に保つことができるでしょう。

任意整理を家族に秘密で進めたいなら、弁護士に相談!

借金をつくってしまった理由によっては、家族に秘密で債務整理を進めたいこともあるでしょう。その場合は、まず弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に相談すれば、適切な債務整理手続き方法を提案してもらえる上に、手続き自体も弁護士に一任することができます。そうすれば、いつもの生活を送りながら無理なく借金の整理を進めることができるでしょう。

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